人を愛しすぎてしまう人たちに祝福を

めいちゃんのブログです

すべての愛が腐った臭いが立ち込める

愛の腐った臭いが立ち込める。

水々しく熟れた色鮮やかな果実たちは、一斉に腐臭を放っている。

一口ずつきみが齧ったところから黒ずんでいるのを、きみは見もせずにいる。

私の苛立ちは暑さを伴って季節を変えてゆく。冬の冷静さが失われ、春の日差しは情熱を引き寄せては美しい果実を腐らせる。

 


私をぞんざいに扱わないでよ。

カラフルな果実たちが色を失いながら世界を悪臭で満ちさせる。

そのとき、すべての愛が意味のないものとなる。ああ、きみに捧げた果実たちよ!

 


強い腐臭は私に吐き気を催させ、よく熟れた甘い果実ほど私をひどくうんざりさせる。きみの触れたところから私の体はぐにっと嫌な柔らかさを見せはじめている。

ああ、腐ってゆく!

鼻の効かないきみは一瞥だけして私の体をなおも撫で回す。腐りゆく私はそれを拒めずにいる。どうしようもなく死にたくなってしまう。

 


この世界の美しさがみたいんだ私は。愛を、希望を信じたい、信じさせてくれよ。

素直な気持ちできみを愛させてくれ。私の希望になってよ。お願いだから…。

散らかってる男の子の部屋が好きだ

「ごめん今だいぶ部屋散らかってるけど」と言われ、

「うん大丈夫よ、部屋きったな!って言ってあげるから」

などと茶化しながらタクシーで彼の家に向かう。

タクシーの運転手さんへ的確に道の指示を出すのを見て、

あぁいつも遅くまで仕事の飲み会なのだな、大変だな、と思う。

 


散らかってる男の子の部屋が大好きだ。

デートに着てくるバーバリーのシャツに、グッチの腕時計。

とは対照的な、部屋に散らかるスナック菓子とスマブラ

自炊のための調理器具や、使いやすく置かれた食料品。

積み上がった小説やビジネス本たち。

 


あぁ、彼がここで生きているのだなと思う。

何の悩みもなく軽々しく生きてきてそうな男の子が、

私と地続きの場所で、それなりに人生をやりくりしながら

生きているのだと感じることができる。

彼の人生の一端を見れるような気がする。

愛おしい。あまりに愛おしい。

 


彼のどこが好きなのかと聞かれたことがある。

「あの…意味わからないと思うんですけど、彼が生きてること自体が好きっていうか…」と答えた。

 


あなたが今日も一日、早起きをして、眠い顔をしながら電車に揺られ、

仕事をして、残業を振られ、やっとこさ家路につき、

YouTubeを見ながらコンビニ飯を食べる、その愛おしさよ。

あなたが毎日生きていること自体を私は愛している。

 

 

床に落ちてるメイク落としシートに、

棚にしまってある化粧水のミニボトル、コンタクトレンズの洗浄液。


私のことを好きになってくれなかった男の子たちも、

誰か他の女の子をちゃんと好きになったことがあるのだ、

という事実を部屋に見つける時、

どうしようもない気持ちになる。

彼と私の人生が交差し得た未来を思ってやるせなくなる。

 

 

 

他の誰かがどんな風に見ようとも、

私は精一杯、彼らを愛した。

ひとりひとりの人生がまるごと好きだった。

欲を言えば、もっとあなたと一緒にいたかったな。

ごめんね、わたしもっと上手くやれればよかったね。


あなたと狭いバスタブに入るのが好きだったわ。

一緒に入ると湯船から一気にお湯が溢れるの。

あなたが好きだから、色んな種類の入浴剤を集めたわね。

色んな話をしたわね、お湯でのぼせるほど。

いっぱいキスをしたわね、お湯がぬるくなるまで。

お風呂から上がって裸のままふざけ合うのが

この上なく好きだったわ。

言ったことなかったけど、あなたの笑顔が好きだったのよ、私。

 

吸い殻でいっぱいになったあなたの灰皿が愛おしい。

あなたが吸い始めたきっかけはなに?

最初はやっぱりあなたもタバコの煙でむせたのかしら。

嫌なことがあるとあなたも吸う本数が増えるの?

元カノと付き合ってた時は禁煙してたのね、2年も…。

あなたの灰皿に私のタバコの吸い殻を少し入れさせて。

少しでもあなたの人生に触れたいの。

私、あなたが大好きよ。

 


涙も凍るような厳しい冬に、一瞬の春が通り過ぎる。

あなたの大きな掌のことを思う。あなたの柔らかい頰の感触のことを思う。

今日はいい日だ、と思える。生きてて大丈夫だと思える。

季節は冬に逆戻りするみたいなのだけれど、

私、あなたの温もりを信じてみてもいいかしら。

 

 

 

ーだいぶ色んな記憶を混じらせて書きました。

多分5人くらいの男のことを書いてます…

 

 

 

2018年買ってよかったもの

 


やろうやろうと思ってたら年が明けていた。

私から言いたいことは「どんどん欲しい物を買え」それだけです。

 


PRADAの財布

社販も使って多分4万くらい。

最高。会計の時に財布を取り出すだけでテンションが爆上がりする。

小さいバッグが好きなので長財布から2つ折り財布にしたのも正解だった。

バッグの中で邪魔にならないサイズ。マジで買ってよかった。

みんなポイントカードを捨てろ。二つ折りを買え。

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ブルガリのサングラス

夏の終わりに3割引くらいで買った気がする。3.5万くらいだったかな?

サングラスかけるだけで顔がゴージャスになる。

テンション爆上がりする。強そうな女に見えるからナンパにも合いにくい。最高。

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高い服はマジいいですよ。着るだけで馬鹿テンション上がるから。

だいたい割引になった段階で買ってます。

精神衛生にいい。鬱に効く。服に金をかけるべき。

どんなに最低な気持ちの日でも、

銀座で買った服着ればなんとなく救われる。

 

 

 

AirPods

1.6万くらいかな?

有線イヤホンの煩わしさから一気に解放された。

買って5秒で恩恵を感じて泣いた。

そこそこ日常的にイヤホンを使う人ならみんなワイヤレスにするべき。

 

 

 

ゴールドカード

エポスカードです。

なんとなくゴールドカードの招待を無視してたんだけど、

ゴールドにしてよかった。だって年間100万以上使うと2万円バックあるし。

お金の支払いは全部クレジットカードにしている。

あとで何にどれくらい使ったかを確認できるし。

キャッシュレスを進めて2019年はLINE Payを併用していくつもり。

 


LINE モバイル

この格安simのお陰で通信費が月々2000円くらい。

しかもLINE、インスタ、ツイッターはどれだけ使っても通信制限がかからない。

上のSNSはほぼインフラなので、通信量とか考えずに使いたいと思って切り替えた。

あともうキャリアと契約したくなかった。もうあれ詐欺レベルじゃん。

何回ソフトバンクにブチ切れたことか。信頼できない仕事をしている企業とは契約していたくない。

イッタラーなのにまだLINE モバイルじゃない人はいますぐ切り替えたらいいと思う。

(紹介コード出すとお互い安くなるらしいんでLINEモバイル検討してる人は連絡ください)

 

 

 

 

大好きな人とクリスマスを迎えたかった。

めいちゃん主催パーティー第2弾

FORMATION Xmas Party


DJ

小西遼(from CRCK/LCKS)

fanamo’(from 踊foot works)

Kumachang

バスキン亭ロビンス

Food ナカマラさん

Drink ゆうせい

 

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大好きだった男に振られてしまった。

22歳の誕生日を迎える何ヶ月も前から、

「横浜のクラシカルなホテルに泊まりたいな、

あと、ジュエリーと花束のプレゼントがほしいの」という話をしていた。

しかし、22歳を迎えるまで私たちの同棲生活は持たなかった。

 


彼氏とちょっといいホテルに泊まって、

お花とジュエリーをもらうという

ひどくオーソドックスな誕生日の過ごし方に憧れていた。

その日くらいは、お姫さまになりたい。

思い切りおしゃれをして、好きな人とロマンティックな日を過ごしたい。

馬鹿みたいだけど、それが私の夢だった。

 


夢が崩れてしまった私は自暴自棄になって

「あー今年の誕生日は自分でバースデーパーティーでも開いちゃおっかな〜」とツイートした。

 


「それ絶対行く!!!」と友達からすぐリプライが飛んできた。

「僕、DJやるよ」と言ってくれたのがクマちゃんだった。

 


その瞬間、絶対にパーティーを開こうと決意した。

そうだ、私には友達がいる。

こんなに心強い友達がいるじゃないか。

 

 


だから、自分の誕生日パーティーを開いた。

パーティーが終わると、

クリスマスパーティーも開いてよ、と口々に言われた。

今年は彼氏がいないから予定がない、さみしいんだ、と。


彼女たちに捧げるパーティーを開こうと思った。

今度は自分のためじゃなく、

みんなのためにパーティーを開こうと思った。

 


私はというと、クリスマスは

好きな男の住む街へ旅行しに行く予定を立てていた。

接客業で一番の繁忙期といってもいいクリスマス時期に、

一週間まるごとバイトを休ませてくれと頼み込んだ。

彼にあげるクリスマスプレゼントももう決めていた。

好きな人に会えるのが、待ちきれなかった。

 


結末はみなさんご存知の通り、

私はまたしも振られた。

 


「また男に振られましたー!」とパーティーでMCすると、

みんなは歓声で迎えてくれた。

「ありがとう。あのね私…友達と音楽があればいいって

大口叩いていたけれど、パートナーがいないクリスマスを

一番怖がっているのは私自身なんだと気付いたのよ。」……

 


ひとりで過ごすのが怖かった。

大好きな人とクリスマスを過ごしたかった。

そうやって冬を越え、一緒に春を迎えたかった。

厳しい寒さも、うだるような暑さも、

どんな季節が巡ってきても好きな人とだったら

軽い足取りで乗り越えてゆけると信じたかった。

変わらずに過ごしたい。

たとえ…たとえ私が変わっても、彼が変わっても、

ただそこに変わらないものが、

唯一ただそこに信じられるものがあると思いたかった。

信じたかった。なにかを。

ごめんね、弱くて。笑うなら思い切り笑ってよ。

 

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DJがクリスマスソングを流す。

「きっと きみはこない ひとりきりの クリスマスイブ」

私は…私は耐えられなくって、その場にしゃがみ込んで泣いてしまった。

するとすぐさま周りの女の子たちが私を囲んで

「大丈夫、みんなここにいるよ!」と

私の腕を引っ張って立ち上がらせてくれた。

なんて、なんて美しい光景なんだろうか。

私はこの時のことをずっと忘れないだろう。

そうだ、みんなここにいるじゃないか。

一緒にいてくれる人たちがこんなにもいる。

夢が叶わなくても、もう一度立ち上がらせてくれる友達がいる。

人生でもっとも美しく力強い瞬間。

一人で生きるにはあまりにも弱すぎる僕らは、

こうやって誰かに背中をさすられながらなんとか生きてゆく。

 

 

ねぇ…生きてると、思う通りにいかないことばかりが続くものですね。

ひどいニュースが溢れすぎてもうどうやって怒ったらいいのか分からないし、

時には街の人に冷たくされたりして、無性に悲しくなったりしますね。

ましてや大好きな人とお別れしたり、とか。

どれだけ涙を流してもやりきれないことばかりですね。

 

 

 

でも、これだけは絶対に覚えててほしい。

きみはひとりじゃない。

 


私の手はふたつしかないから、

握れる手も、さすれる背中も限りがあるけれど、

それでも私はきみのことを思っている。

この汚れだらけの両手をせめてきみへの祈りに捧げさせてよ。

 


きみが自信なさげにうつむくその横顔が好きだ。

言葉が出てこなくって涙が止まらないきみの泣き顔が好きだ。

ベッドから出られなくてただ横たわり、スマホをいじるときの死んだような顔。

心療内科から処方されたいくつもの薬をコップに入った水で飲み込む君。

恋人からしばらく返信がないだけでひどくイライラしているときのその顔。

 


きみは美しい。誰よりも美しいよ。

君の混乱に乾杯、君の葛藤に乾杯!

わたしはきみのことをずっとずっと思っている。

きみの人生に祝福がおとずれますように、と心の底から祈っている。

もし、きみがひとりだと感じたときは私を思い出してほしい。

 

小西遼は、パーティーの終わりに私をハグしながら、

「いつでも呼んでよ」と言った。

だから彼の言葉を借りたい。


いつでも呼んでよ。きみのためならすぐ駆けつけるよ。

私はただきみのために在りたいんだ。本当にそう思ってるよ。

今があまりにも苦しいのなら、私たちと一緒にいたらいい。

たとえ手を強く握れなくても、ただきみの側にいよう。

私がきみの人生を祝福するよ。

 


Formationを組もう。

 

 

 

You've Got a Friend

Carole King

 

Carole King - You've Got a Friend (Audio) - YouTube


When you're down and troubled 

And you need some loving care

And nothing, nothing is going right

 


落ち込んで苦しい状況にいるとき

温かな思いやりを必要としているとき

そして何もかもうまくいかないとき

 


Close your eyes and think of me

And soon I will be there

To brighten up even your darkest night

 


そんなときは目を閉じて、私のことを思い出して

すぐにあなたのところへ行くわ

今までなかったような暗い夜でさえも明るくしてあげる

 


You just call out my name 

And you know wherever I am 

I'll come running to see you again 

Winter, spring, summer or fall 

All you have to do is call 

And I'll be there 

You've got a friend 

 


ただ私の名前を呼べばいいの

私がどこにいたってわかっているでしょ

あなたに会いに走っていくわ

冬であろうと、春、夏、秋であろうと

呼びさえすればいいの

私はそこにいるから

あなたには友達がいる

 


If the sky above you 

Grows dark and full of clouds 

And that old north wind begins to blow 

 


かなたにある空が

暗さを増し、たくさんの雲を呼び込んでも

そしてあのいやな北風が吹き始めても

 


Keep your head together

And call my name out loud

Soon you'll hear me knocking at your door

 


慌てないで落ち着いて考えてね

そして大きな声で私の名を呼んでね

すぐにあなたのドアをノックしに行くわ

 


Ain't it good to know that you've got a friend

When people can be so cold

They'll hurt you and desert you

And take your soul if you let them

Oh, but don't you let them

 


友達がいるって素敵なこと

人はとても冷たくなることもあるわ

そんなときはあなたを傷つけて見捨てたり

あなたが許せば魂までも奪ってしまうかもしれない

だけど、それはさせないでほしい

 


You just call out my name

And you know wherever I am

I'll come running to see you again

Winter, spring, summer or fall

All you have to do is call

And I'll be there

You've got a friend

 


ただ私の名前を呼べばいいの

私がどこにいたってわかっているでしょ

あなたに会いに走っていくわ

冬であろうと、春、夏、秋であろうと

呼びさえすればいいの

私はそこにいるから

あなたには友達がいる

 

聞いたことがありますか、人が殴られる音を。

暴力とともに育った。

 


5歳の誕生日の翌日、起きると母親がいなかった。

家の二階から、一階にいる父親に「ママは?」と問いかけると

「ママは出て行ったんだ」と言われた。

素足に床の冷たさが嫌にまとわりついていたことを覚えている。

 


両親の喧嘩はしょっちゅうで、よく私は夜中に寝室から抜け出しては

冷たい階段に体育座りをして泣いていた。

 


その日を境に、母親があの家に帰ってくることはなかった。

捨てられたんだ、と思った。

口には出せなかったけど、私は捨てられたんだ。

毎日、父親とただ泣いて過ごした。

ママはパパと私を見捨てたんだ、と思った。

 

 

 

再婚しても母親が暴力をやめることはなかった。

私は、どんどん暴力に対して無反応を装うようになった。

 


あなたは見たことがありますか。青あざでぐしゃぐしゃになった家族の顔を。

分かりますか。どんな表情でそれを見ればいいのか。

目の当たりにしたことがありますか。激しく罵り合う怒鳴り声を。

聞いたことがありますか。人が殴られる音を。

 


暴力を暴力と感じられなくなった私はただ、ただ耐えるしかなかった。

嫌だと、こんなことはやめてほしいと思うことすら、

私には許されていなかった。

怒鳴り声を聞くと、すぐ涙が溢れて止まらなくなってしまう。

嫌だと表明することは許されていないので、

泣いていることを隠すために嗚咽を必死で抑える。

暗闇の中で、物を投げる音が聞こえる。人間が殴られる音が聞こえる。

ただ、涙が止まらない。

込み上がる嗚咽を押し殺すことばかり得意になっていった。

 


ある日起きると綺麗な家具に囲まれたリビングに

ウイスキーの海が出来ていた。

机の上には酒でびしょびしょの離婚届があった。

「どうせ二度目の離婚をする度胸もないくせになぁ。」

「へぇ、離婚届って初めて生で見た。緑色なんだな。」

なんて、頭の中で必死に茶化す。

朝ごはんに食パンをトースターにかける。

妹にも食パンを用意をした。

文句なんて言えない。ここで生きてゆかなければいけない。

私は、ここで生きてゆかなければいけない。

 

 

 

高校3年、遂に私は体調を崩してしまった。

会う人会う人にひどい顔色をしていると言われた。

教室に入るのが怖くなってしまって、学校に行けなくなった。

 


夕食中、母親と話していたら過呼吸になった。

息が出来なくて、そのうち体が硬直して動かなくなった。

床に横たわりながら、この家で死ぬのだけはいやだなぁとぼんやり思った。

好きな人の顔だけを思い浮かべていた。

 


大学に入ったらこの家から逃げられる。

それだけを希望にして受験勉強をした。

志望大学に合格したが、

華々しい入学式には何にも感慨が湧かなかった。

ただひとつ、大学の寮に入った時、自分の部屋の扉を開けて

あぁもう暴力の届かないところに住めるんだ、と心底ほっとした。

 

家を出てから久しぶりに実家に帰ったとき、家には10人もの警察がいた。

瞬時に「あぁ、DVとして近所の人に通報されたのだ」と分かった。

いや、10人もいなかったかもしれない。気が動転していた。

とにかく、ここから逃げなきゃいけないと思った。

母親が、「いや、話し合いをしていただけで、そんな騒音って言われるなんて、うちじゃなくて他の家の間違いじゃないですか。」と柔和な声で警察にシラを切っていた。

あぁ、逃げなくてはいけないと思った。

妹を残して姉はここから逃げる。ごめんね。守ってあげられなくてごめん。あなたも大きくなったら逃げなさいね…

 

家を足早に出て彼氏の待つ家へと向かう。

「家に警察が来てる。近所からの通報。」というと、

彼はただお腹は空いているかを私に尋ね、夜ご飯を作って待っていると伝えてくれた。

駅へ向かいながら、やっと私は泣いた。

 

 

お母さん。私はどうしようもなくあなたが好きです。

幼いころ、一緒にペディキュアを塗りましたね。

小さくて変な色をした扇風機でそれを一緒に乾かしましたね。

扇風機にそのマニキュアがついてしまって笑い合いましたね。

いつも土曜日には青山の子どもの城に連れてってくれましたね。

お昼ご飯に買ってくまい泉カツサンドが大好きでした。

 


お母さん。

私はあなたに愛されたかった。

あなたの優しさを嫌という程知っています。

あなたの途方も無い努力と、正義を守る姿を尊敬しています。

 


お母さん。

私はあなたを憎んでいます。

どうして、どうして私を助けてくれなかったんですか。

お母さん。私はあなたを愛したかった。

 


でももう、取り返しはつかないのです。

あなたに会うと、まだへらへらと笑ってしまう私がいるけれど、

もう、もう終わりです。

私はあなたのことをずっとずっと憎み続けます。

最近のめいちゃんの成果物2

成果物1はこちら⬇︎

最近のめいちゃんが更新したもの - 人を愛しすぎてしまう人たちに祝福を

 

FORMATION Xmas Partyを開きました。

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なんとプロのミュージシャンが二人もDJで参加してくれました。

CRCK/LCKSから小西遼、踊Foot Worksからfanamo’。

詳細は以下のnoteにまとめてあります。

非常にエモい宣言文なのでぜひ読んでください。

パーティーという手段で連帯しようとしています。

FORMATION Xmas Partyのご招待|荒井めい|note

 

パーティーの振り返りはくまちゃんとのらじおで喋っています。

後半は最近のライブについてとかの雑談なので

相当なファンじゃない限り聞かなくていいです(笑)

Spotify クマちゃんとFormation Xmas Partyを振り返ってます。後半は雑談なんで聞かないでいいです(笑), an episode from めいちゃん on Spotify

Spotify以外の人はこちら クマちゃんとFormation Xmas Partyを振り返ってます。後半は雑談なんで聞かないでいいです(笑) by めいちゃんらじお • A podcast on Anchor

 

 

書いた文章の音声化を始めました

発達障害の影響だと思うんですけど、

私は文字を読むのが苦手で、聴覚情報で聞く方が得意なんですよね。

そういう人のためにずっと音声化をしたいと思ってたので、

書いた文章を朗読しました。

音で聴くとまた違う楽しさがありますよね。

Spotify めいちゃんらじお on Spotify

Spotify以外の人 エッセイ3 ずっと躊躇してばかりだった by めいちゃんらじお • A podcast on Anchor

 

 

 

え〜あとはちょこちょこ文章を上げてます。。。

紹介するのめんどくさくなっちゃった、、、

はてなブログに書いて評判の良かったものをnoteに上げることにしたので、

全部読みたいという人はここのはてなブログを漁ってください。

抜粋してよぉという人はnoteをご覧ください。

特にこのエントリはすごく反響があってよかったです。

あまりにもありふれたすべての愛に向けて|荒井めい|note

 

 

大きなオフ会やります!

いや、うちのサークルのイベントなんですけどね。

しかも後輩が持ってきた企画なんですけどね。

でかいオフ会だと思ってるのでめいちゃんと喋ってみたい、

という奇特な方はこちらにお越しください。

まだまだこういう小さな企画を乱立させるつもりですので

これなくても大丈夫ですよ。

さ〜ばりばり頑張るぞ〜

ちなみにこのビラは私が作りました〜可愛い〜天才〜〜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

全ての恋人たちへ、メリー・クリスマス。

午前5時の電話口で私は彼に

「うーん、苦しくないと恋愛じゃないよ」と言った。

菊地成孔や牧村朝子のことばを引用しながら、

「誰かをすきになるっていうのは、

自分と相手を切り離して考えられなくなるってこと

なんだと思うよ。狂って当然だ」と。

 


彼女をひとりの個人として尊重したい、

だから縛りたくない、でも苦しいんだ…

と、心細そうに呟く彼の誇り高さに、私は感服した。

 


嫉妬は、なくすべき感情じゃない。

苦しさは悪じゃない。

どうか、悲しさをぎゅっと抱きしめてほしい。

溢れ出てしまって抑えきれない感情と、

理性的であろうとする良心のせめぎ合いを、ずっと内に抱えていてほしい。

その激しい波がぶつかるど真ん中の潮目がきみの魅力だ。

それが人間の美しいところだ。君の美しさを私はずっと歌いたい。

 

 


「え〜彼氏作るのってどこがいいんですか?

だって、彼氏の誕生日に何万もかけなきゃいけないとか、

お金がもったいないじゃないですかぁ」

とホルモンをつつきながら女の子が言った。

「でもほら、自分の誕生日に同じ金額だけ返ってくると思ってさぁ、

そこはなんとか!」と隣の女子がレモンサワーを片手に言う。

 


少し考えて、しかし私は抑えきれずにこう言った。

「なんか…もったいないって思ってたのに、

突然誰かに無性に与えたくなるものなんですよ。

喜ぶ顔がみたいって思って何でも出来る気になっちゃうんです。

わたし、恋愛をする意味というものがあるとすればそこだと思うんですよ。」

 


だれかのことを好きになってしまうと、

否が応でも自分というものが変わってしまう。

今までの価値観がガラガラと崩れてゆく。

逆らおうとしても勝てないのだ。

今まで馬鹿にしてきたような

ありふれた風景に、平凡な出来事に、

じんわりと幸せを感じてしまうのだ。

 


長い列を並んでまで買うタピオカミルクティー

意外とおいしいと思えたりとか、

インスタで死ぬほど見飽きた代々木公園のイルミネーションも

なんとなく写真を撮ってしまったりとか。

だって、好きな人と一緒だから。

 


彼と一緒だとなにもかもが違って見えるの。

私、まるで馬鹿みたいでしょう?

つまんない女になったなってあの子は笑うかしら。

勢い余ってサムくてつまんない匂わせ投稿を

はしゃいでアップしてしまう私を、

あの子は女子会で馬鹿にするだろうか。

 

 

 

でも、でもさ、聞いてよ、

今までの自分が嫌いだったわけじゃないし、

むしろ結構気に入ってたけど、

ありふれたものがこんなに美しく見えるなんて

わたし、思ってもみなかったのよ。

 


変わらない自分であり続けたいと思っていたけれど、

こんな風に変わることができるのなら、それもいいかなと思える。

それでもいいかなって思えるの。

だから私は恋愛をするわ。

あなたも気が向いたらすればいいと思うの、恋を。

 


メリー・クリスマス。

全ての愛し合う恋人たちへ。

あなたたちのあまりにありふれた愛に

どうか神さまのご加護がありますように。