人を愛しすぎてしまう人たちに祝福を

めいちゃんのブログです

2019-01-01から1年間の記事一覧

「さよならだけが、人生だ。」

なんか凡庸だった、というのが素直な感想だ。 今までの作品にあったような切迫感のようなものが抜けたとも言えるかもしれない。 私が初めてクラックラックスのライブをみたのは、1stEP『CRCK/LCKS』を出す直前の2016年1月だが、その時に感じたのは「混乱、混…

パン屋の彼女

コンビニで好きなだけスイーツを買って、大学のラウンジで落ち合うのが私と彼女のお決まりのコースだった。 みかんの入った大きな200円のゼリーと、一番コスパのいいつぶグミ、あとは焼き鳥の皮。ファミリーマートでの豪遊はこれで完璧。私たちはお金がなか…

血の滲む身体で、あるいはルッキズムについて。

小学生の頃、父親の車に乗せられてついた先は大きな病院だった。 その頃のわたしはひどいアトピー持ちで、お風呂に入ればお湯が傷口に染みてよく泣いていた。 父は、診察室に入るなり娘を入院させてくれと頼み込んだ。私は何も聞かされていなかったから、大…

「パパ活」をしたい彼女に宛てて

「パパ活をしたいけど、周りが止めるのでやめた」 という、ある学生の意見が授業で読み上げられた。 フェミニズムに関連した授業だった。 パパ活とは何かという説明は省くが、いわゆる愛人契約である。 これは今に始まったことではない。「現代の女性は~」…

男に依存するのをやめられなかった女の話

その日の晩、「好きだ」と言われて、同じ言葉を返せなかった。 何度言われても、私は言い淀んでいた。 知っていた。その「好き」という言葉がいかに確信をもったものかを。 知っていた。わたしにも同じ覚悟を返してほしいと思っているということを。 知って…

それでも、救いたい人がいるということ

電車の中で泣くのが趣味だ。 家に帰ったら泣こう、とか トイレで泣こうなどとは思わなくなった。 泣きたい瞬間が多すぎるから、 泣きたい時にすぐ泣くことにした。 東京の街が好きだ。 泣いても誰も咎めない。見て見ぬふりをしてくれる。 だって、みんないろ…

縹色の手紙

なんできみが死んだの。死ぬなら私の方だったじゃない。 また季節が冬にぶり返している。 コートを首元まできっちり締めている ショーウィンドウに移る自分の姿を見て、 Kちゃんのご両親のことを思った。 焼香もろくに出来ず、遺影の前で泣きじゃくった私を …

すべての愛が腐った臭いが立ち込める

愛の腐った臭いが立ち込める。 水々しく熟れた色鮮やかな果実たちは、一斉に腐臭を放っている。 一口ずつきみが齧ったところから黒ずんでいるのを、きみは見もせずにいる。 私の苛立ちは暑さを伴って季節を変えてゆく。冬の冷静さが失われ、春の日差しは情熱…

散らかってる男の子の部屋が好きだ

「ごめん今だいぶ部屋散らかってるけど」と言われ、 「うん大丈夫よ、部屋きったな!って言ってあげるから」 などと茶化しながらタクシーで彼の家に向かう。 タクシーの運転手さんへ的確に道の指示を出すのを見て、 あぁいつも遅くまで仕事の飲み会なのだな…

2018年買ってよかったもの

やろうやろうと思ってたら年が明けていた。 私から言いたいことは「どんどん欲しい物を買え」それだけです。 PRADAの財布 社販も使って多分4万くらい。 最高。会計の時に財布を取り出すだけでテンションが爆上がりする。 小さいバッグが好きなので長財布から…