人を愛しすぎてしまう人たちに祝福を

めいちゃんのブログです

フェイス・パック

午前2時6分。

明日は好きな男と初めてラブホテルに行くから

ウキウキしている。

浮き足立ちすぎてフェイス・パックをしている。

いつも、彼の家で過ごしていたから、

ラブホテルに行くのは小旅行の気分だ。

 


パックの裏側の説明を読むと、

20分くらいは放置しなければならないらしい。

ふむ、とスマホを手に取り、インスタを開く。

久しぶりに、前まで使っていたアカウントを開いた。

 

 

 

わたしは、入っていたサークルをひとつ辞めた。

去年の夏のことである。

サークルを辞めるなんてことは大学生みんなやることだが、

わたしの場合は辞める辞めないの揉めあいで

ストレスの負荷がかかりまくってしまった。

端的に言うと、物が食べられなくなり、5キロ落ちた。

 


あの時のことは思い出したくない。

ただ大事な記憶としてあるのは、

そのとき救ってくれた友人たちがたくさんいたことだ。

 

 

 

インスタグラムを開くと、

自分の同期たちがサークルを「引退」をした旨の投稿がずらりと並んでいた。

何十人もの顔がこちらを向いて笑っている集合写真。

わたしの好きだった先輩と後輩とに囲まれて笑っていた。

 


吐きそうになった。

 


今わたしの周りにいてくれる友人たちが大好きだし、

あのときの選択は絶対に間違っていないと思っているのに、

悲しい。ひどく悲しい。

 


わたしは、あなたたちが大好きだったし、

大好きなままであり続けたかった。

あなたたちと一緒にいたかった。

 

 

 

 


サークルをやめたくらいで切れてしまう関係なんて、

「本当の友達じゃなかったんだよ(笑)」って

優しい友人たちは言ってくれるけど、

わたしは、その事実が悲しくてやりきれないの。

割り切れないの。

 


大事にしたかった人たち、大事にされたかった人たちに想いを馳せて。

悲しむことを煙たがらずにいたい。

切なさをずっと手放さずにいたい。

 


(悲しみも罪、切なみも罪、まぁそんなのはいいや)

 

 

 

わたしはあなたの苦しさとともにあるよ。

一緒に手を取り合って生きようね。

 

 

 

 


フェイス・パックを外し、

心なしかしっとりした頰に手を当てる。

明日会ったら、彼の元へ走ってゆこう。

いまを大切に生きよう。